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美しい風景描写

風景描写が美しい本が大好きです。特に日本のものよりも海外のほうがオススメ。作られた自然ではなく本物の広大な自然が感じられるから。

遥か彼方にある地平線。豊かな牧草地。イギリスの庭園。陽射しのきらめき。
まるでおとぎ話の中に迷い込んだかのように、鮮やかな色彩が飛び込んでくるのです。

キーワード:テーマ別、本の感想、美しい風景描写、豊かな自然描写

雪のかなたに
著者:スーザン・ヒル

あの冬、ドーセットの村で迎えた最後の聖夜。いま、幾歳をこえ、押し寄せてくる思い出は、雪のかなたのランタンの灯のように、黄金色にまたたいている…。「…ゆうべ、雪が降った。思い出が押し寄せてきた。忘れていたなにもかもが」少女だったファニーの、あの冬のクリスマス。枯れ草色のレディマンの丘につもった雪が、ランタンの灯をうつす。宝物のようにしまわれていた記憶の中の聖夜が歳月を越えてよみがえる。

モーパッサン短篇選
著者:モーパッサン

15の短編からなっています。 幻想的なもの、皮肉めいたもの、報われない恋、哀愁漂うものなど、どれも形は違うけれど、印象深い作品ばかりです。その土地に生きるリアルな人間像と、豊かな風景描写が魅力的。

シェルシーカーズ(上)〜(下)
著者:ロザムンド・ピルチャー

高名な画家の娘であるペネラピを主人公に、3人の子供たちとの人間模様を描いたもの。現代を描きながら、時にイギリスの戦前、戦中、戦後のベネラビの若い頃の様子を盛り込み、物語に深みを与えている。

冬至まで(上)
著者:ロザムンド・ピルチャー

オスカーと共に、スコットランドに旅立つエルフリーダ。2人は共に60代。 そこに集まった30代のキャリー、10代のルーシー。それぞれに事情を抱え、傷を負った人々が織り成す心が温まる物語です。

冬至まで(下)
著者:ロザムンド・ピルチャー

4人がクリスマスの準備をする頃、ふとした理由から迷い込んだサムも一緒に過ごすことになります。 相手のことを想像しながらプレゼントを選ぶ楽しみ、クリスマスツリーを用意して飾りつけたり、パーティーのための料理を考えたり。そんな小さな小さな楽しみに胸を躍らす人達。

水晶 他三篇 石さまざま
著者:シュティフター

『水晶』『みかげ石』『石灰石』『石乳』の4編の物語が収められています。 どれも、田舎に住む自然を舞台にした、とても心温まるお話です。 1番好きなのが、『水晶』 小さな村にひっそりと暮らす人達と、四季の移り変わりの自然描写、教会の鐘が、真夜中の空気に響き渡る様子など、その中に佇んでいるかのように、情景が目に浮かぶ。

首飾り
著者:雨森零

秋(しゅう)と僕(れい)となな。二人の少年と一人の少女は、山あいの小学校分校で無邪気に過ごしていた。思春期になり、成長するにつれ奇妙な三角関係へと変わっていく。山、湖、森など豊かな自然描写と感情の揺らめきが美しい作品です。

丘の上のカシの木
著者:セシル・ディ・ルイス

こはく色の木もれ陽を裸いっぱいに浴びて、深い森のなかで祈りをささげる少女。丘の上のカシの木だけが、多感な少女アンナの恋のめざめを知っている。父親と二人暮らしのアンナの孤独な生活に、突然あらわれた美貌の兄妹と、時代への激しい怒りに燃える青年スティーヴ……。

人生の小春日和
著者:ジョン・ゴールズワージー

楡の葉や雑木林の若木が明るい陽射しきらめくのや、水面に広がった睡蓮の葉がつややかに光るのを愛で、麦畑の銀色のつぼみを眺め、ムクドリやヒバリのさえずりに耳を傾け、草を食むオルダーニー種の雌牛が房のある尻尾をゆっくりとはじく音を聞く。 こんな美しさを感じながら、85歳になるジョリオンは息子夫婦と孫と暮らしています。

リンゴの木
著者:ジョン・ゴールズワージー

銀婚式の日に妻と英国南西部の田園を車で旅する上流階級出身のアシャーストは、途中ある村に立ち寄る。そこは26年前、彼が村娘ミーガンと恋に落ちた場所だった。当時は駆け落ちまで企てながら、結局身分差を理由に彼女の元から逃げ去ったのだった…。

リリィ、はちみつ色の夏
著者:スー・モンク・キッド

横暴な父から逃れるため、家を飛び出した14歳のリリィ。4歳で亡くした母のおぼろげな記憶、心の空洞、深い悲しみ。たどりついたのは、養蜂家の3姉妹の家だった。 サウスカロライナの美しい風景と、蜂が飛び回る音、心地よい風がこっちにまで伝わってきそう。

時の旅人
著者:アリソン・アトリー

病気療養のため、親戚の住むイギリスの古い荘園を訪れたペネロピー。ある日、突然迷い込んだ過去。現在と過去を行き来し、ふたつの時を生きるペネロピーのタイムトラベルファンタジーです。

トムは真夜中の庭で
著者:フィリパ・ピアス

トムは、弟のピーターがはしかにかかったために、夏休みの間おじさんとおばさんの住むアパートに預けられることになりました。庭もなく、遊び相手もいない退屈な毎日。そんな時、真夜中に古時計が13時を打つのを聞き、階下に降りていきます。扉を開けると昼間はなかったはずの庭園が広がっていたのでした。

ぼくだけの山の家
著者:ジーン・C・ジョージ

自分ひとりの力でやれる―ニューヨークの家を出て、少年サムがむかったのは、キャッツキル山脈の深い森。大木のうろをすみかとし、ハヤブサ「フライトフル」とともに一年間をすごします。すべてを自分で考え、つくり、解決してゆくサム。やがて、自然とは、そして自分とはなにか、ということに気がつきはじめます。

ぼくは怖くない
著者:ニコロ・アンマニーティ

その夏、ぼくは廃屋の裏で隠し穴を見つけた。中には鎖に繋がれた男の子が!彼は誰?なぜここに?痩せ細った姿に同情し、食物を差し入れし始めたぼくを彼は天使だと言う。同じ頃、大好きなパパが出稼ぎから帰ってきた。以来、怪しい男たちが家に出入りするようになる。

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