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異国情緒

特定の地域を描いた作品は数多くあるけれど、ここではもっと色濃いものを紹介していきます。

例えば、その土地固有の建物だったり、慣習、方言、気質など異国情緒溢れるものです。特に海外が舞台のものは、その国の歴史や時代背景がわかり勉強になります。

本の中で旅するなら、あなたはどこに行きたいですか。

キーワード:テーマ別、本の感想、異国情緒、エキゾチック

黒と茶の幻想 (上)
著者:恩田陸
物語の舞台:屋久島

元同級生である利枝子、彰彦、蒔生、節子は、久々の再会の後、屋久島へ旅に出る。太古の森で蘇らせる過去の記憶。「美しき謎」をテーマに語り合う4人は、どこへ辿り着こうとしているのか。

ブルックリン
著者:コルム・トビーン
物語の舞台:アイルランドのエニスコーシーと、ニューヨークのブルックリン・1951年

1951年、アイルランドの田舎町エニスコーシーに住むアイリーシュは、母と姉と共に暮らしていた。だが地元に職がないため、ブルックリンに移住する。下宿に暮らし、デパートの店員として働き、ホームシックに悩みながらも資格をとるため夜学に通う。イタリア移民の若者トニーと恋をし充実した日々を送るが、思わぬ事件により帰国する。

ニライカナイの空で
著者:上野哲也
物語の舞台:福岡県田川郡・1963年

父の突然の破産によって、東京を離れひとり九州の炭坑町へ向かう新一。待ち構えていたのは、父のかつての戦友・野上源一郎だった。鬼のような怖い形相に震え上がり、先の事を思い不安にかられる新一だったが、源一郎の息子・竹雄や、優しいおばさん、田川で出会う様々な人とのふれあいの中でたくましく成長していく。

風の盆恋歌
著者:高橋治
物語の舞台:富山県八尾・おわら風の盆

死んでもいい。不倫という名の本当の愛を知った今は―。ぼんぼりに灯がともり、胡弓の音が流れるとき、風の盆の夜がふける。越中おわらの祭の夜に、死の予感にふるえつつ忍び逢う一組の男女。互いに心を通わせながら、離ればなれに20年の歳月を生きた男と女がたどる、あやうい恋の旅路……

チーズと塩と豆と
著者:井上荒野 他
物語の舞台:ヨーロッパ

10月放送の、NHK・BSハイビジョン紀行番組「プレミアム8」に登場する4人の女性作家が、それぞれヨーロッパのスローフードやソウルフードを求めて旅をし、その土地を舞台に書かれる短編小説アンソロジー。

ミーナの行進
著者:小川洋子
物語の舞台:兵庫県芦屋市・1972年

朋子は小学校卒業後、叔母の住む芦屋の洋館で一年間を過ごす。一歳年下で従妹のミーナ、飲料会社社長のハンサムな伯父さん、叔母さん、ドイツ人のローザおばあさん、お手伝いの米田さんなど、大家族の中で暮らす様子を朋子の視点から描いた作品です。

七つの蕾
著者:松田瓊子
物語の舞台:鎌倉

この本は、7人の少年少女たちの生き生きとした日常を描いた物語です。まず珍しいのが、本のカタチ。単行本ということですが、正方形になっていて開くと普通の本よりも横に長いです。ページの上下にはお花の絵があしらわれていて、可愛い作りとなっています。

君のためなら千回でも(上巻)
著者:カーレド・ホッセイニ
物語の舞台:アフガニスタン
このシリーズは全2巻あります。

「君のためなら千回でも!」召使いの息子ハッサンはわたしにこう叫び、落ちてゆく凧を追った。同じ乳母の乳を飲み、一緒に育ったハッサン。知恵と勇気にあふれ、頼りになる最良の友。しかし十二歳の冬の凧合戦の日、臆病者のわたしはハッサンを裏切り、友の人生を破壊した。取り返しのつかない仕打ちだった。

千の輝く太陽
著者:カーレド・ホッセイニ
物語の舞台:アフガニスタン

舞台はアフガニスタン。戦争と飢餓、暴力に差別。日本にいる私には考えられない壮絶な世界です。そんな中で出会う2人の女性が主人公のお話です。 女性には生きにくい社会。屋外では全身をブルカで覆うことを強いられ、働くことを禁じられ、外出は男性の親族を連れて歩かなければならない。あちこちで鳴り響く砲撃の音、繰り返される殺戮。多くの人が家を失い、大切な人を亡くしました。

夏のくじら
著者:大崎梢
物語の舞台:高知・よさこい祭り

大学進学で高知にやって来た篤史はよさこい祭りに誘われる。初恋の人を探すという淡い望みを抱いて参加するも、個性的なチームの面々や踊りの練習、衣装も楽曲も自分達で作るやり方に戸惑うばかり。だが次第に熱中するうち、本番が近づく。憧れの彼女は果たしてどこに?祭りの高揚を爽やかに描く青春小説。

翼はいつまでも
著者:川上健一
物語の舞台:青森県十和田市・昭和の頃

舞台は青森県十和田市の中学校、野球部で平凡な神山君が主人公の青春小説です。 理不尽な大人たちの振る舞い、野球部員の心がバラバラになり、再び一つになる瞬間、初恋の女の子とのひと夏の思い出。ドキドキしたり、くすぐったいような、甘酸っぱいような懐かしい想い出・・・・・・

大地(1)
著者:パール・バック
物語の舞台:中国
このシリーズは全4巻あります。

中国を舞台に、王龍の3代に渡る人々の物語です。 貧しかった王龍は阿蘭を嫁にもらい、努力と忍耐によって必死に働き一代で富を築く。 3人の息子達が産まれ、たくさんの土地を手に入れた王龍は変わっていく。 地味で美しいとは言えない妻に不満を持つようになった彼は、愛人を家に連れ込み、言われるままに洋服や高級な食べ物を買い与え堕落していくのです。

艶紅(ひかりべに)
著者:藤田宜永
物語の舞台:京都

生まれ育った祇園の茶屋を嫌い、生家を出て染織作家となった37歳独身の久乃。栗東で競走馬の装蹄師をしている、妻子と別居中の恵一郎。ある雪の日、縁切り寺と呼ばれる安井金毘羅宮で出会った二人は急速に惹かれ合っていく―。直木賞受賞作の原点とも言うべき、京都の四季を舞台にした詩情溢れる恋愛小説。

花まんま
著者:朱川湊人
物語の舞台:大阪の下町・昭和30〜40年代

40年代の大阪の下町を舞台にした作品です。 40年代を知らない私でも、懐かしさが込み上げてきて、いつのまにか子供時代に帰ってしまいました。 ジャンルでいうと、ホラーとかファンタジーになると思いますが、6つの短編のどれもが、同じ感覚を味わった事があり、子供の目線で大人をみている自分に気がつきます。

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