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世界の終末

世界の終わりや地球滅亡を描いた作品を集めてみました。

破滅した世界、荒れ果てた地。こんな中で人は何を思い、どう行動するのだろう。

未来もない。希望もない。死が間近に迫っているという不安。
日常からかけ離れたこんな設定は、独特の雰囲気があり、読後も深い余韻を残します。

キーワード:テーマ別、本の感想、世界の終末、小説

終末のフール
著者:伊坂幸太郎

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。

ザ・ロード
著者:コーマック・マッカーシー

破滅した世界、灰に覆われ荒れ果てた地、すべてが絶滅し生き残った人々。 寒さと飢えに苦しむ父と子は、ひたすら南へ進む。 無人となった廃墟に食べ物を求め漁り、衣服や毛布を持ち出し、寒さをしのぐ。 この崩壊した世界では、生き延びるためというよりも、生き残ってしまったため、いつくるかわからない死というものに向かって今を生きている印象。

黄色い雨
著者:フリオ・リャマサーレス

アイニェーリェ村と呼ばれる小さな村の過疎化。 村人がどんどんいなくなり「私」は1人取り残される。忘れられた村、だんだんと朽ち果てて崩壊する村、沈黙と静寂に包まれ、「私」は孤独になっていく。


著者:アンナ・カヴァン

異常な寒波のなか、夜道に迷いながら、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気象変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた。やがて姿を消した少女を追って、某独裁国家に潜入した私は、要塞のような「高い館」で、絶対的な力で少女を支配する「長官」と対峙するが…。

白の闇
著者:ジョゼ・サラマーゴ

それは、ある日突然始まった。ある男性が、視界が真っ白になる原因不明の病にかかったのだ。「白い病」はつぎつぎと国じゅうの人に感染していった。「なにも見えない」「だれにも見られていない」ことが、人間の本性をむき出しにし、秩序は崩壊する。世界は瞬く間に生き地獄と化していった。

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