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壮大なスケール

壮大なスケールの物語を無性に読みたくなる時があります。

激動の時代。戦争・飢餓・貧困……
好きな人と恋愛したり結婚したりするのも叶わなかった時代……
数十年に渡る親子3世代の物語。

歴史の流れを織り込みながらのストーリーは、濃密でどっしりと重みがあります。
ここで紹介する本は、主に女性が主人公のお話が多いです。優しくて、強くて、凛として。そんな姿が魅力的。

キーワード:テーマ別、本の感想、壮大なスケール、大河小説

ギヴァー 記憶を注ぐ者
著者:ロイス・ローリー
このシリーズは全4部作あります。

いかなる不便もない。争いやもめごとは起こらない。飢餓も貧困もない―生活からすべての苦痛がとりのぞかれたコミュニティは、まさに理想郷に見えた。しかしその成立の秘密を知った時、少年は故郷を脱出し、世界を「より完全な姿」に戻すための旅に出る…

神秘の島〈第1部〉
著者:ジュール・ヴェルヌ
このシリーズは全3部作あります。

嵐のなか、四人の男とひとりの少年を乗せた気球が、無人島に漂着した。男たちは、知識の宝庫である技師・サイラス・スミスを中心に手作りの鉄や爆薬で、島を開拓してゆく。空想科学小説の祖、ヴェルヌの傑作冒険小説完訳版。

白蝶花(はくちょうばな)
著者:宮木あや子

戦前、戦中、戦後、現代と4つの章からなり、前作で登場した人物が脇役になっていたりと、どこかで繋がっている。激動の時代、好いてもいない相手と一緒になり生涯を共にしなければならない運命、生き抜くために遠い地へ逃げ新境地を開いた女、愛する人の子を生むために、一人旅立つ少女・・・・・・

芝桜(上)
著者:有吉佐和子
このシリーズは全2巻あります。

花柳界を舞台に、二人の芸者の人生模様を三十年もの歳月の中に描いた作品です。 雛妓の頃から一緒だった正子と嶌代。実直で勝気、男に身を委ね贅沢な暮らしをさせてもらいながらも、そこに溺れることなく幸せな結婚を夢見る正子。金のためなら相手を選ばず次々に男をかえ、世話を焼くフリをしながら相手をいいくるめ思いのままにしてしまう嶌代。

音もなく少女は
著者:ボストン・テラン

貧困家庭に生まれた耳の聴こえない娘イヴ。暴君のような父親のもとでの生活から彼女を救ったのは孤高の女フラン。だが運命は非情で…。いや、本書の美点はあらすじでは伝わらない。ここにあるのは悲しみと不運に甘んじることをよしとせぬ女たちの凛々しい姿だ。静かに、熱く、大いなる感動をもたらす傑作。

1/4のオレンジ5切れ
著者:ジョアン・ハリス

母が死に、1冊のノートが遺された。ドイツ軍が駐留し、レジスタンス運動が巻き起こったフランスの片田舎で、あの日、本当は何があったのか―。追憶のまばゆい光の中できらめく故郷で、あまりにも幼すぎ、無邪気だった私。ノートに綴られた母の心のつぶやきが今、私の胸をえぐり、贖罪の涙を誘う。

君のためなら千回でも(上巻)
著者:カーレド・ホッセイニ
このシリーズは全2巻あります。

「君のためなら千回でも!」召使いの息子ハッサンはわたしにこう叫び、落ちてゆく凧を追った。同じ乳母の乳を飲み、一緒に育ったハッサン。知恵と勇気にあふれ、頼りになる最良の友。しかし十二歳の冬の凧合戦の日、臆病者のわたしはハッサンを裏切り、友の人生を破壊した。取り返しのつかない仕打ちだった。

千の輝く太陽
著者:カーレド・ホッセイニ

舞台はアフガニスタン。戦争と飢餓、暴力に差別。日本にいる私には考えられない壮絶な世界です。そんな中で出会う2人の女性が主人公のお話です。 女性には生きにくい社会。屋外では全身をブルカで覆うことを強いられ、働くことを禁じられ、外出は男性の親族を連れて歩かなければならない。 あちこちで鳴り響く砲撃の音、繰り返される殺戮。多くの人が家を失い、大切な人を亡くしました。

シェルシーカーズ(上)
著者:ロザムンド・ピルチャー
このシリーズは全2巻あります。

高名な画家の娘であるペネラピを主人公に、3人の子供たちとの人間模様を描いたもの。現代を描きながら、時にイギリスの戦前、戦中、戦後のベネラビの若い頃の様子を盛り込み、物語に深みを与えている。

大地(1)
著者:パール・バック
このシリーズは全4巻あります。

中国を舞台に、王龍の3代に渡る人々の物語です。 貧しかった王龍は阿蘭を嫁にもらい、努力と忍耐によって必死に働き一代で富を築く。 3人の息子達が産まれ、たくさんの土地を手に入れた王龍は変わっていく。 地味で美しいとは言えない妻に不満を持つようになった彼は、愛人を家に連れ込み、言われるままに洋服や高級な食べ物を買い与え堕落していくのです。

クジラの歌
著者:ロバート・シーゲル
このシリーズは全3部作あります。

海のように果てしなく広がる紺碧の空、アホウドリのように風をはらんで飛ぶ白雲、波間の光。こんな美しい風景が辺り一面に広がり、水面で動き回っている様子がとっても楽しそう。どこまでも続く広大な海を、一緒に泳いでいるような気分になります。

ケーブ・ベアの一族 (上) エイラ 地上の旅人(1)
著者:ジーン・アウル
このシリーズは全13巻あります。

舞台は紀元前3万年ころ。突然の大地震で家と家族を失った5歳の少女エイラは、食べ物を求めさまよい歩いていた。その道すがらケーブ・ライオンに襲われ、倒れているところをネアンデルタール人の一族に発見され、拾われる。生活を共にしていくうちに、クロマニヨン人であるエイラと、この一族との違いが現れ、エイラを悩ますことになる。

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