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スー・モンク・キッド作品

リリィ、はちみつ色の夏

リリィ、はちみつ色の夏/スー・モンク・キッド 著


横暴な父から逃れるため、家を飛び出した14歳のリリィ。4歳で亡くした母の おぼろげな記憶、心の空洞、深い悲しみ。たどりついたのは、養蜂家の3姉妹の家だった。
サウスカロライナの美しい風景と、蜂が飛び回る音、心地よい風がこっちにまで伝わってきそう。 リリィの心の中も、こんな環境の中で少しずつ解きほぐされていきます。

リリィのついた嘘にそれとなく気づきながらも、話してくれるのをじっと待ちづづける長女のオーガスト。 それはとっても大きな愛情なのですね。こんな彼女になら安心して、なんでも話せそう。

母への想いを膨らませるリリィ。優しかった、愛されていた。そう思いたい。
そしてリリィは母の秘密を知ることになるのです。

現実を受け入れられず葛藤する様子、周囲の暖かさや愛情、友情が、とてもよく描かれている。 リリイの心の中が、ゆっくりと晴れ渡っていく様子が、美しい風景と重なり、爽快な気分。

→著者別[海外小説]
→ジャンル別[児童文学・絵本]
→テーマ別[美しい風景描写][乙女のための本]


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