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緑川聖司作品

晴れた日は図書館へいこう

晴れた日は図書館へいこう/緑川聖司 著


本と図書館が大好きな女の子が図書館で出会う様々な人々との交流や、図書館でおきるち ょっとした事件をミステリアスタッチに描いた連作短編。第一回長編児童文学賞佳作受賞 作品。 (「BOOK」データベースより)

主人公は小学校5年生のしおりちゃん。本が大好きで晴れた日は、外で遊ぶよりも図書館 へ行くのが好きな女の子。図書館へ通ううち出会うちょっとした事件が描かれている。 ぬれた本のなぞ、消えた本のなぞだったり、60年も昔に借りた本を返したいという同級生 の男の子の話とか。

特に驚いたのは、不明本の多さ。盗まれるのは、小説よりも実用書が多いそうです。料理 の本とか編み物の本とか、ずっと手元に置いておきたい本ばかり。
私も図書館へ行った時、探してもみつからない本が時々あります。検索機でみると、貸出 中にはなってないので、たまたま誰かが今読んでいるのかと思って、後日改めてみてみる と、やっぱりないんです。そんな時、とてもがっかりして悲しくなってしまいます。

この本には、働いている司書さんの仕事の内容にも触れています。返却ポストに缶コーヒ ーが投げ込まれていた時の掃除の大変さ、盗んだ本を返しに来た人にいった「ありがとう」 という言葉。普段利用しているだけではわからなかった司書さんの想いが伝わってきまし た。

図書館はいつでも暖かく迎え入れてくれる。本が読みたくなったなら、誰にでも扉を開き、 優しく包み込んでくれる。本と図書館が好きな人にぴったりのほっこりした気分になれる 本です。

→著者別[国内小説]
→ジャンル別[児童文学・絵本]
→テーマ別[図書館が舞台/本の本]


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