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アンソロジー(国内)

『チーズと塩と豆と』 井上荒野 他

『チーズと塩と豆と』 井上荒野 他


10月放送の、NHK・BSハイビジョン紀行番組「プレミアム8」に登場する4人の女性作家が、それぞれヨーロッパのスローフードやソウルフードを求めて旅をし、その土地を舞台に書かれる短編小説アンソロジー。その小説は、ドラマ化され、番組に挿入される。井上荒野はピエモンテ州(イタリア)、江國香織はアレンテージョ地方(ポルトガル)、角田光代はバスク地方(スペイン)、森絵都はブルターニュ地方(フランス)。(Amazon.co.jpより)

食べ物と、ヨーロッパを舞台にしたアンソロジー。各地方の料理も、その土地に生きる人達も、風土や伝統までしっかり描かれています。料理は知らないものばかりだけれど、食べ物の描写がとってもおいしそうでお腹が空いて来る。

遠く離れた土地にきても、故郷と食の記憶は根付いていて、今の自分を作っている。忘れていた。自分は違うと思っていた。だけど何も変わらなかった。そのことに気づく主人公のお話が好き。

料理は、作る人の気持ちによって、美味しくもなるし、まずくもなると思った。自分の畑で採れた野菜や、地元の食材は、その土地のパワーが宿っている気がする。同じものでも、自分で作るよりも他人が調理したものは、「愛」がこもってると思うし、どんどん元気になれそうな気がする。派手さはないけれど、素朴で豊かな大地の味。こういうのを大好きな人と、語らいながら食べれたら幸せだなと思った。

→著者別[国内小説]
→ジャンル別[一般小説]
→テーマ別[食べ物][異国情緒]


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