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吉岡秀子作品

セブン-イレブンおでん部会

セブン-イレブンおでん部会/吉岡秀子 著


いかにして、セブン‐イレブンは、来客1日1千万人の規模に成長したのか。おにぎりを舞 台にした母の味追求大作戦、飲むためのおでんスープ、究極の「フワッ」「サクッ」メロ ンパン。「いつも消費者が正しい」で勝ち抜く、コンビニ王者の商品開発史を一挙初公開。 (「BOOK」データベースより)

セブンイレブンは私の中で、一番大好きなコンビニです。時々ふらりと立ち寄るとつい何 か買ってしまう。どの商品も美味しそうにみえるし、いつも新しい発見がある。よく買う 蕎麦やサンドイッチ、おにぎりも一見地味でありながら何かが微妙に違う。裏でいったい どのような試行錯誤が繰り返されているのか、どういったところが改良され「おいしい」 が出来上がってきたのか、その舞台裏を覗くことはとても興味深い。

本書は、おでんだけでなく、サンドイッチ、アイスクリーム、おにぎり、お菓子などたく さんの商品について触れています。昔はサンドイッチのパンがぱさぱさで美味しくなかっ たことも、おにぎりのシートの開け方が違ったことも、こうして読んでいくとそういう時 もあったなぁと改めて思い出す。

セブンイレブンには「おでん部会」なるものが存在する。「大根部会」「豆腐部会」など 全国のベンダーや専門メーカーが意見をだしミーティングするのだけど、こんなにたくさ んの人が関わっていることがまず驚きです。おでん臭をださないためにどうすればいいの か、大根本来の苦味と甘みを増す工夫、たまごの黄身の臭みを低減し、甘みや色みを強め る工夫など、作り手のこだわりがみえてきます。

セブンイレブンの棚のすごいところは、ただ商品を並べるだけでなく、より魅力的にみえ るような魅せ方、オススメや新商品がすぐ目につく配置など考えて作られていることです。
一方、某コンビニではお菓子の新商品を探すのにも、見ようと思って端から一つ一つ目を 凝らしてみていかなくては見過ごしてしまう。久しぶりにセブンイレブンにいくとそうい った違いに気づかされ、やっぱりいいなと思ってしまう。

昔はどのコンビニも一緒だと思っていたけれど、今はそれぞれが個性を発揮し消費者の見 る目も肥えてきている。コンビニという存在が私たちの食の意識を大きく変え、多種多様 な「良い味」を知ってしまったからこそ、より「いいもの」を求めてしまう。何よりも身 近になったコンビニに、これからますます期待が高まる。

→著者別[ノンフィクション]
→ジャンル別[エッセイ・ノンフィクション]


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