チョコレート・アンダーグラウンド | |
舞台はイギリス。選挙で勝利をおさめた“健全健康党”は、なんと“チョコレート禁止法” を発令した!国じゅうから甘いものが処分されていく…。そんなおかしな法律に戦いを挑む ことにしたハントリーとスマッジャーは、チョコレートを密造し、“地下チョコバー”を 始めることにした!チョコレートがこの世からなくなったら、あなたはどうしますか?禁チ ョコなんて、ダイエットのときしかしたことない!読めばきっと、チョコレートが食べたく なる…。 (「BOOK」データベースより)
もしもこの世から、チョコレートがなくなってしまったら私はとても悲しい。たぶん幸福
ではなくなってしまうだろう。所持することも許されず、みつかったら逮捕され、再教育
施設へ送られるなんて・・・・・・
街にはチョコレート探知車が巡回していて、こっそり食べることも許されない。チョコレ
ート隊員にみつかり、チョコレートがぐちゃぐちゃに踏み潰される場面では、なんてこと
するの!!と思わず叫びたくなりました。
そんな中、立ち上がったハントリーとスマッジャーは本当に頼もしく勇敢な少年です。 お菓子を売る店のバビおばさんと協力して、チョコレートを密造し、地下チョコバーま で作ってしまうのだ。チョコのカクテルに、ミルクシェーク、ケーキにレモネード、ま さに甘いものずくしのこんなバーがあったらいってみたい。
ペンキを塗り、飾りつけをして、だんだんバーが出来上がっていくところはウキウキ、チ ョコレートを作ってるところは、ちょっぴりハラハラ、でも上手くいきますようにと応援 してしまう。
そして迎えた決戦の日、ハントリーとスマッジャー、その仲間だけでなく、みんなの勇気 が未来を変えた。一人だけだと、ちっぽけなものかもしれない。でもみんなの力が合わさ れば、大きな力となる。そんなメッセージが込められている作品です。
この本を読むと、チョコレートが恋しくなる。読み終わった今、チョコレートが側にある ことが幸福に感じられる。
→著者別[海外小説]
→ジャンル別[児童文学・絵本]
→テーマ別[食べ物]