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ヴァレンタイン・デイヴィス作品

34丁目の奇跡

34丁目の奇跡/ヴァレンタイン・デイヴィス 著


ニューヨークマンハッタンにあるメイシー百貨店に、偶然通りかかったクリス・クリング ルは、サンタクロースとして雇われることになった。自らをサンタクロースと名乗るこの 老人は、白い髭に赤い頬、りっぱな胴を抱え、風貌もサンタクロースそっくりだった。

キャリアウーマンの独身ママと、サンタクロースを信じない娘のスーザン。クリスは、二 人に信じることの大切さを伝えていく。この交流をみていると、硬くなった心をゆっくり と解きほぐされているみたいで心地よい。夢を思い描くことは素敵なことでそれを忘れち ゃいけないんだということを思い出させてくれる。

そして注目すべきは、クリスは本物のサンタなのかという裁判が始まってしまうところ。 果たしてどのように証明していくのか、どんな結末が待っているのか・・・・・・

目を輝かせニコニコしていて優しいクリス。側にいるだけでほんわかした暖かさが漂って きそうな素敵なおじいちゃんです。そんなクリスが精神病院に収容され、すっかり元気を なくしてしまっている場面では悲しくなってくる。周りの人間がひどくつまらない人間に みえ、クリスが清らかな天使のような存在に感じられました。

本文にあった「クリスマスは心ですよ」という一文が好き。プレゼントを贈りあったり、 ケーキを食べたりするのもいいけれど、形ばかりでなく心で感じられる自分でいたいと 思った。

→著者別[海外小説]
→ジャンル別[SF・ファンタジー・ホラー]
→テーマ別[クリスマス]


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