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レオ・ブスカーリア作品

クリスマス・ラブ 七つの物語

クリスマス・ラブ 七つの物語/レオ・ブスカーリア 著


この本は、クリスマスの想い出を描いた短編集です。7つのお話はどれも、著者自身が経験 した心に残るお話ばかり。各話ごとに描かれたイラストはうっとりするほど美しく、 ページの上下には、クリスマスにちなんだ美味しい食べ物やサンタクロースがあしらわれ ていて、クリスマス気分を盛り上げてくれます。

街は11月も終わりに近づくと、クリスマスツリーやイルミネーション、音楽など、クリス マス一色華やいだ空間に変わります。一つ屋根の下、大切な人と一緒に笑い、喜び、語り 合う素敵な時間。この本の想い出は、私の懐かしい記憶を浮かび上がらせてくれるようで す。

子供の頃のクリスマスは、今よりもずっと特別な日だったのかもしれない。なんであんな にワクワクしていたんだろう。なんであんなにソワソワしていたんだろう。いつもと変わ らない朝食に、いつもと変わらない窓からの景色。でも空も真っ白な雪も、静かだけれど、 私達を歓迎してくれているかのよう。そして何よりあのクリスマスソングを聴くと、毎年 のことなのに心弾んでしまう。

お隣さんをご招待してのクリスマス、ささやかなクリスマスプレゼント、生徒たちのクリ スマス劇など、胸の中がじんわり暖かくなるものばかり。特に印象的だったのは、一人で 過ごすことになってしまった病院でのクリスマスです。毎年必ず来ていたクリスマスが 今年は来ないなんて思いもしなかったこと。著者のひっそりした寂しさが漂ってくるよう です。

身近な誰にでもあるようなクリスマスなのだけど、そこにあるのは人を慈しむ気持ち、愛 なのでした。誰かと分かち合う喜びは、一人よりも何倍も喜ばしい。優しい時間を歩き、 幸せの瞬間を共に過ごしたかのようです。

→著者別[海外小説]
→ジャンル別[一般小説]
→テーマ別[クリスマス]


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