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絵本(海外)

『エリザベスは本の虫』 サラ・スチュワート 著
『百年の家』 J.パトリック・ルイス 著

『エリザベスは本の虫』 サラ・スチュワート 著


エリザベスは本が大好きで、ひたすら読んで、読んで、読みふけります。だんだん本が増 えてきて、家中が本だらけ。いたるところに高く積まれ、天井まで届く本の山。そしてとう とうドアまでふさがれてしまいます。もうこれいじょうは入らないと気づいた時、エリザ ベスのとった行動とは・・・・・・

エリザベスは何よりも本が大好きで、寝る間も惜しんで本を読み続けます。生活の中には いつも本があって、掃除機をかけながら読んでいて壁にぶつかるところなんか自分の事を みているみたい。私も学校帰り、夢中になって読むあまり電柱にぶつかったことを思い出 しました。

このメアリー・エリザベス・ブラウンという人は実在する著者の友人だそうです。
本棚に丁寧に並べられた本もいいけれど、こんな風に乱雑に積み重ねられて山になってい る部屋はもっと好き。本への愛情がいっぱい感じられるし、いつでもどこでも手にとって 読み出してしまう姿がみえてくるようです。

たくさんの本に囲まれているところはほっこりするし、私もこんなお部屋で過ごしてみた い。水彩画の優しい色づかいと、リズミカルな文章が素敵な絵本、オススメです。

→著者別[海外小説]
→ジャンル別[児童文学・絵本]
→テーマ別[図書館が舞台/本の本]


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『百年の家』 J.パトリック・ルイス 著


一軒の古い家が自分史を語るように1900年からの歳月を繙きます。静かにそこにある家は 、人々が一日一日を紡いでいき、その月日の積み重ねが百年の歴史をつくるということを 伝えます。自然豊かななかで、作物を育てる人々と共にある家。幸せな結婚を、また家族 の悲しみを見守る家。やがて訪れる大きな戦争に傷を受けながら生き延びる家。そうして 、古い家と共に生きた大切な人の死の瞬間に、ただ黙って立ち会う家。ページをめくるこ とに人間の生きる力が深く感じられる傑作絵本がここに…。人が家に命を吹き込み、家が 家族を見守る。家と人が織りなす百年の歳月。(「BOOK」データベースより)

物語を語っているのは人ではない。家が人々を見守り、人と共に長い歳月を過ごしていく。 最初にこの家が発見されたのは1900年。廃屋だったこのわたし(家)が子供たちにみつけ られ、再び頑丈な家になるところから始まる。

ページをめくるごとに、家とその周辺の風景までも眺めることができ、人々が集まり賑わ う姿、生活の営みが見えてきます。季節の巡りも、結婚、戦争、大切な人の死まで、言葉 がなくとも、絵だけで充分に雰囲気が感じられる。細部まで目を凝らして見ると、人々の 表情、自然が季節ごとに色づいてくる様子、現代に近づくに連れ、人々の服装が変わって くるところなどが発見できて楽しい。

淡々とした語り口から、静かに見守る温かな視線が感じられる。悲しみも、喜びも人々と 共に受け入れ大きな愛で包み込む。寡黙だけれど、どっしりとした力強い存在だ。
最初の子供たちとの出会いで長い眠りから覚め、手をくわえ、修繕されることで潤いが増 す。そして人に住まれることによって、初めて息吹が与えられる。

家が生まれたのは1656年。その間たくさんの人によって受け継がれていく。どれほどの出 会いと別れを繰り返してきたのだろう。住む人の想いを飲み込み、長い歴史を見届けてき た家(わたし)の、生きた言葉がここにあります。

→著者別[海外小説]
→ジャンル別[児童文学・絵本]


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