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ラリー・バークダル作品

ナゲキバト

ナゲキバト/ラリー・バークダル 著


両親を亡くし、祖父に引き取られた9歳の少年ハニバル。 少年と祖父との暖かく穏やかな日々が進んでいきます。
祖父が語って聞かせてくれるお話。少年の疑問には、優しい言葉で答えてくれて、 生きるために大切なことを教えてくれる。
さらりと読めてしまうけれど、その内容は重く心に残ります。
祖父の語りは側で聞いているかのように胸にしみわたり、こちらにまで愛情がひ しひくと伝わってくる。こうやって多くを語らず見守る愛情はとても深い。 短い言葉をひとつひとつかみしめるように読んでいく。

ナゲキバトを撃ってしまったこと、祖父についた嘘、巻き込まれたある事件。
深く悩む少年に、ある時は厳しく、ある時は優しく諭していく。
なんて残酷なことを!と思う場面もありましたが、こうして少年は本当の意味で 理解し、大人になっていくのですね。忘れられない場面です。
そして最後に語られる祖父の過去が衝撃的。
失敗しても、生き抜くことが大事なんだなぁと感じさせてくれる1冊です。

→著者別[海外小説]
→ジャンル別[児童文学・絵本]


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