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デイヴィッド・アーモンド作品

ヘヴン・アイズ

ヘヴン・アイズ/デイヴィッド・アーモンド 著


自由を求めて孤児院を抜け出し、筏に乗り込んだ3人の子どもたち。川を下ってた どり着いたのは、真っ黒な泥が広がるブラック・ミドゥン。そこには、両手に水かき のある女の子と奇妙な老人が、二人きりで暮らしていた。黒い黒いその泥のなか には、たくさんの秘密と悲しみと、「奇跡」が埋まっていた…。(裏表紙より)

エリン、ジャニュアリー、マウスの3人の子供たちの孤児院での暮らしは、どこか重 く、窮屈に感じられる。そんな環境から抜け出し、脱走するという設定だけで、私は とてもワクワクしてしまう。

手作りの筏で大きな世界に、自由を求め飛び出す子供たち。
そこで出会ったヘブンという女の子。彼女の声に耳を澄ませていると、このおかし な世界が本当の世界で、エリンたちのいる世界のほうが、ずれているような気すら してしまう。

崩れかけた倉庫や工場、ノートにひたすら物語を書き続ける奇妙な老人。
現実と夢と、幻想と過去の思い出。ときおり聞こえるエリンのママの声。
その境界線はぼやけ、どこからどこまでが現実で夢なのか、幻想なのかわからな くなってしまうのだ。
読後も、まだ夢の中にいるみたい。すっかり包み込まれてしまったのでした。

→著者別[海外小説]
→ジャンル別[SF・ファンタジー・ホラー]


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