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高楼方子作品

時計坂の家

時計坂の家/高楼方子 著


主人公は、12歳の少女フー子。従姉妹のマリカから手紙をもらったフー子は、夏休みに祖 父のいる汀館へ一人でいくことになる。海辺のこの美しい街には、祖父とお手伝いのリサ さんの二人きり。空想が大好きなフー子は、いつもとは違う夏休みに胸をときめかせてい た。そんな時に、二階にある扉の向こうに不思議な光景が現れ迷い込んでしまう。

緑の庭園に、マトリョーシカ人形、花の香りに、どこからか聴こえる不思議な歌声。こん な世界は広がっていたとしたら、私もきっと入り込んでしまうに違いない。
この奥を覗いてみたい。もっともっと深いところへ。みるもの全てが珍しく、好奇心をそ そられる。心地よく包み込んでくれる羽毛のように吸い込まれてしまうのだ。

私もフー子と同じように、空想好きな女の子だった。だから5歳の時に一度しか会ったこと のないマリカとの再会や、祖父の家での生活にワクワクするところなど、自分の子供の頃 をみているようです。

時計塔に、ロシアの時計職人、謎めいているリサさんに、風変わりなマリカ。みんなどこ まで知ってるんだろう、何か隠しているようで、すべてがミステリアスです。

誰もが持っていた少女の頃の夢と憧れ。フー子と一緒にずっとずっと旅をしていたくなる。 フワフワした余韻が残る素敵な作品です。

→著者別[国内小説]
→ジャンル別[児童文学・絵本]
→テーマ別[夏休み]


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