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梨木香歩作品

西の魔女が死んだ

西の魔女が死んだ/梨木香歩 著


学校へ行けなくなった中学生のまいは、しばらくの間、おばあちゃんのところで生 活することになる。豊かな自然の中、優しいおばあちゃんと過ごすうちに、まいの 心は癒されていく。

おばあちゃんのところに来た直後のまいは、ピンと張りつめていて、肩に力が入っ っているような感じ。
おばあちゃんは、なぜ学校に行けないのか理由など聞かず、まいと日常をおくる。
野いちごを摘みにいったり、朝は鶏小屋の卵をとりにいったり。
目の前いっぱいに広がる自然描写が素晴らしく、木や土の匂いがふんわり漂ってき そう。
ラベンダーの匂いのついたシーツも素敵だし、野いちごのジャムも美味しそう。

人は死んだらどうなるの?というまいの疑問にも、優しい言葉で語っていく。
その言葉には、死というものを意識し、それまでにやるべきことはやっておこう、 生き抜いて、その旅立つときが来たら逝こうという心意気が感じられる。
こんなおばあちゃんがいうことなら、説得力があって納得してしまう。 おばあちゃんは、安心して旅立っていったのではないだろうか。
まいの周りにはこれからもずっと、おばあちゃんの暖かな空気が満ちていることでしょう。

→著者別[国内小説]
→ジャンル別[児童文学・絵本]
→テーマ別[食べ物][夏休み]


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