ジャージの二人 | |
失業中の息子と、写真家の父との夏の終わりの山荘暮らし。
2人とも妻との間に問題を抱えています。
都会生活から逃れるためなのか、人間関係のわずらわしさから開放されたかったのか。山荘での暮らしは力が抜けて、ほのぼのと時間が進んでいきます。
これといって仲がいいわけでもなく、悪いわけでもなく、深く踏み込まず、とりと
めのない時間を過ごす2人。だけども無関心というのでもない。
会話は短く淡々と。息子と父親っていうのは、あまり多くを語らないものなのかも
しれませんね。
胸元には、桶谷小学校とか和小学校とか刺繍されたジャージ。こんなカッコで親子で
だらりだらり。ソファーに寝そべったり、布団でそのまま眠ったり。
自然の中でこんな風にダラダラしていると、私だったらずっと現実に戻らず、留ま
りたくなっちゃうかもしれない。
ときには、時間も忘れ、現実から離れ、ボーッっと過ごすのも良いかもしれない。
→著者別[国内小説]
→ジャンル別[一般小説]
→テーマ別[夏休み]/
[モチーフ]