HOME

景山民夫作品

遠い海から来たCOO

遠い海から来たCOO/景山民夫 著


海洋生物学者の父とフィジー諸島パゴパゴ島に暮らす12歳の洋介。
ある日、洋介はひとつの生命体をみつける。それは、絶滅したと思われていたプレ シオザウルスの子供だった。初めて目を開けた時にみた相手が洋介だったことか ら、この生命体は洋介を母親だと思うようになる。

少年と、父の徹郎と恐竜クーの3人の生活がはじまる。
クーの愛らしい動き。首をかしげてみたり、鰭足を動かしたり、黒く大きな瞳がこち らをみつめる様子。目の前でみているかのように映像が浮かび、可愛く思える。
こんな生物本当にいたらいいなぁ。どこかでみつけられないかなぁと思ってしまう。
イルカのブルーとホワイトチップ、クーと少年とで泳ぐ青い海。
ここには、子供時代に思い描いた、夢、希望がいっぱいに溢れている。

中盤からは和やかな雰囲気から一転、クーを奪おうとする敵が現れ、襲撃がはじ まる。
銃を握る少年。クーを守ろうとするひたむきな姿、勇気に心を打たれる。 敵をばっさりとやつけてしまう様子は、コミカルでおもしろい。 いつのまにか、自分がクーを守らなければと力をこめて読んでしまう。
そして最後のしんみりした展開。
クーのじっとこちらをみる眼差しが、いつまでも目に焼きついて離れない。

→著者別[国内小説]
→ジャンル別[SF・ファンタジー・ホラー]
→テーマ別[夏休み][動物][山岳・海洋・航空小説]


★詳細・注文Amazon.co.jp楽天ブックスbk1
↑ページTOPへ
HOME
inserted by FC2 system