月曜の朝、ぼくたちは | |
大学で同じゼミの7人が再開した。仲間の1人が開店したレストランで。それぞれ
に仕事や恋で悩んでいて、重い荷物を背負っている。
学生時代は同じ環境で、同じ立場で比べることもなかった。
7年ぶりに会い、環境が違ってくると懐かしさだけでなく、嫉妬、見栄、焦りなど雑
複な感情を抱いてしまう。
自分を取り繕うことなく、ありのままでいようと思っても、なかなかそ
うはいかない。過去のキレイな思い出のままに、その関係、時間を再び進めていくことはでき
ない。隔たる時間の長さは埋めることはできないのだ。
30歳目前のこの年頃は、色々なことを考えてしまうのだと思う。 もう子供ではないけど、大人にもなりきれていない。 今いる環境にもなじめていない。みんな、もがきながら苦しんでいる。 7人の悩みは、誰もが考えたことがある悩みばかりだと思います。
そんな中、仲間の1人が肝臓ガンで亡くなってしまう。
彼はみんなに手紙を遺して。
それをきっかけに6人はつながりあう。何かを決断し一歩ずつ歩いていく。
明日も頑張ろう、前を向いて歩き続けよう。そう思わせてくれる1冊です。