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平山瑞穂作品

忘れないと誓ったぼくがいた

忘れないと誓ったぼくがいた/平山瑞穂 著


地味で優等生だったタカシの生活は、高校最後の夏、同じ高校に通うあずさとの 出会いで一変します。1学年下で、帰国子女で大人っぽい彼女。こんな可愛い彼 女が積極的に自分を誘ってくる。戸惑いつつも、彼女に惹きつけられ夢中になっ てしまう。

ある時、彼女からから重大な話を聞かされる。彼女が消えてしまうとい うこと。彼女と会った人達からも、彼女の存在がだんだん消え去られてしまうの です。そして、その頻度や長さがだんだん増していること。

彼女を消させまいと、必死に奮闘する姿が切ない。運命を変えようと一生懸命もがくタカシ。 けれど、タカシの記憶からも、どんどんあずさが抜け落ちていく。
急に存在が消えてしまうなんて怖ろしいこと。しかもいつか本当に消えたまま戻ってこられなくなるなんて。 みんなから忘れられて存在しなかったことになってしまうなんて……

2人の思いの強さが溢れていて、こんな恋、素敵だと思いました。
誰かをこんなにも思っていられること。あずさが残したメッセージ。思い続けることの素晴らしさ、美しさが伝わってきました。

→著者別[国内小説]
→ジャンル別[SF・ファンタジー・ホラー]


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